みんなではなそう みらいの図書館
さまざまな市民の意見を取り入れるために開いたワークショップです。
みんなが使いたくなる図書館に近づく、貴重な声をたくさん聞くことができました。
第4回「つくってみよう みんなのとしょかん(1)」
● 日時 | 2020年10月11日(日) 9:00~12:25 |
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● 場所 | 花巻市交流会館 交流スペース |
● テーマ | つくってみよう みんなのとしょかん① |
● 参加者 | 33 名 |
● アドバイザー | 富士大学教授 早川 光彦 氏 |
グループワーク 前半
前回までの話し合いで導き出した「重点」を基に、新しい図書館に必要なサービス計画やサービスの内容について考え、文章化するところから始めました。一人で考えたあと、それぞれが文章化した内容を班ごとに共有しながら、アイディア同士をつなげたり、追加したりしながら班としてどんなサービス内容を挙げるのか、さらに話し合いを深めました。班のメンバーは基本的に前回と同じだったため、徐々にチームワークが発揮され、とても良い雰囲気で話し合いが進みました。
次に、話し合ったサービスが基本構想のどの項目に当てはまるのか確認しました。どの項目にも当てはまらない場合は、自分たちで新しい項目を考え、追加していきました。
ワンポイントアドバイス
前半終了後、アドバイザーの早川氏よりワンポイントアドバイスをいただきました。
・考え方の参考として、例えば「防音の個室が必要だ」というアイディアがある場合、次のように考えることができます。「個人の価値を尊重した図書館を目指します。そのために 20 ㎡の防音の個室を 10 部屋設けます。」
・これから具体的なサービス計画を作っていく段階に入ります。今は市が最新の声を皆さんからお聞きしていることになります。
・「不易流行」という言葉があります。これから先も変わらないもの、そしてこれから先求められるもの。図書館は成長する有機体と言われますが、皆さんからの声が反映された建物が実現されていけば、建てた後もソフト面での事業展開が可能になると思います。
・みなさんから「チャレンジショップ」という案が出ていますが、可能性を提供できる図書館というのはとても素敵だなと思います。
グループワーク 後半
後半は前半に引き続き、サービスの内容を確認しながらアイディアを広げたり、追加したりしました。次回はこれまで考えてきた図書館のサービスや機能を発揮できる場所はどこか、どんな施設であればいいのかなどを話し合うため、今回が図書館サービスについて検討する重要な回となります。理想的なサービスを「見える化」するために、時間をかけてワークを行いました。最後に、各班で考えた内容を全体に向けて発表しました。どの班もこれまで考えてきた理想の図書館を実現させたい!という、熱がこもった発表となりました。
講評
最後に早川氏より全体の講評をいただきました。
・皆さんが話し合っていただいたアイディアや意見は、今後 10 年間の図書館の方向性を示していると思います。
・ただし、それらを具現化していくため、職員に相当の力量が求められることは間違いありません。皆さんから意見も出ていましたが、館長の公募は必要と考えます。
・市には、ワークショップに参加されている皆さん自体が財産だという視点を持っていただきたいです。「新しい図書館ができる」という機運を盛り上げていくために、ここに参加してくださっている方には新しい図書館の応援団となってもらって、今の時点からそういう活動を起こしていく必要があると感じます。
・ここで出た皆さんの考えを形にしていく段階に入ってきています。市にはぜひとも皆さんから出ている期待や願いに応えてほしいと思います。難しくなったら、ここにいる皆さんの力を借りればいいんです。皆さんと一緒に機運を盛り上げていければと楽しみにしています。
参加者のアンケートから
・私の班は、皆さんの雰囲気もとても良く、理想的な空気感で議論できました。きれいな言葉にしようとすると言いたい、含めたいことを書けなかったりするものですが、今まで議論してきたことをより具体化する時間は必ず必要だと思うので、今日の時間はとても有益だったと思います。
・「新しい発想」にもう少し重点を置けばいいのではないかと思いました。他の地域では出ないような、花巻市民ならではの発想がもっと出れば、ワークショップ自体の質も上がったと思います。
・前回の意見より具体的にということでしたが、言葉の表現を変えることで、また見えてくる部分がより深く感じることが出来ました。
・発言を否定されないというところが、話しやすく『自分の図書館づくりに関われている』という感じがとても良いと思いました。