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みんなではなそう みらいの図書館

さまざまな市民の意見を取り入れるために開いたワークショップです。

みんなが使いたくなる図書館に近づく、貴重な声をたくさん聞くことができました。

ワークショップ

ホームワークショップ第2回「花巻にこんな図書館がほしい!」
高校生・20代編

第2回「花巻にこんな図書館がほしい!」

● 日時2020年8月8日(土) 9:00~12:15(20代編)、14:00~17:15(高校生編)
● 場所なはんプラザ1階 COMZホール
● テーマ花巻にこんな図書館がほしい!
● 参加者高校生21名、20代11名
● アドバイザー富士大学教授 早川 光彦 氏

「こんな図書館がほしい!」その2(前半)

7 月 25 日(土)に開催した第 1 回では早川氏から主に 東北地方の図書館についてご紹介いただき、今、図書館がどのように使われているのか、図書館が市民や地域にどのような役割を果たすことができるのかを学んだあと、自分たちがほしい図書館についてグループごとにアイディアを出し合いました。
第 2 回は、午前中に 20 代編、午後に高校生編を同じプログラムで開催しました。
はじめに、前回を振り返りながら、グループでまとめたアイディアを「本・資料」「サービス」「環境・空間」「場所」の 4 つのカテゴリをベースに再整理を行いました。同時に、今回初めて参加した方からの新しい視点や、それを受けての発展的なアイディアもどんどん追加されていきました。
ある程度分類できた後、テーブルファシリテーター以外は席を移動し、ほかのグループではどの
ように整理されているか情報を共有しました。

早川氏からのアドバイス

前半終了後、休憩をはさみ早川氏からいくつかアドバイスをいただきました。
・重要なことは、皆さんならではの意見がたくさん出ているか、ということです。正確に分類することは重要ではありません。
・皆さんのアイディアを今一度振り返り、本当に毎日でも行きたい図書館になっているか、人に自慢できる図書館になっているか、考えてみてください。

こんな図書館がほしい!その2(後半)

アドバイスをもとに自分たちが分類したアイディアを再点検し、「花巻らしさ」という視点も盛り込みながら、カテゴリごとに、自分たちのグループで大切にしたいキーワードを選ぶ作業を行いました。その後、選んだキーワードを文章化したものを、新しい模造紙にまとめ、発表を行いました。

今回はたくさんのアイディアの中から取捨選択をするという難しい取り組みでしたが、相手の意見を否定せず、多様な意見に耳を傾ける対話的な話し合いが行われていました。みなさん頭を悩ませながらも、前回以上に「自分たちがほしい図書館」についての話し合いを楽しんでいるようでした。

早川氏からの講評

最後に、早川氏から次のようにコメントをいただきました。

【 20代編 】
・今回みなさんが参加してみて、もっと話したいという人もいたのではないでしょうか?前回は制約なく理想の図書館について語り、今回はその理想を形にしていく作業だったと思います。
・「花巻らしさ」については、あまり触れられないのではとの懸念がありましたが、それぞれの班からしっかり提案されていました。
・1 班の「20 代がふらっと行ける図書館」について、これは簡単なことではないですが、とても重要な指摘です。東北地方には 20 代や 30 代(特に男性)が多く出入りする図書館はかなり少ないです。
・2 班の「図書館の存在を知ってもらう」という意見はとても大事ですね。多くの人が「図書館は重要」という認識を持った社会になれば、図書館の資料購入費を増やすことができ、みなさんが必要と考える資料も揃えることができます。
・3 班からは「図書館で大学の論文が全部読めるようにしてほしい」という意見がありました。「花
巻の図書館に行けば大学で修得するくらいの知識が手に入ります」と言えるようになれば、それは新しい図書館の大きな魅力となります。
・「絶対行ったほうがいい」と人にお勧めできる図書館にしていきましょう。

【 高校生編 】
・本日参加している図書館の職員には、今回高校生から出たアイディアを持ち帰ってほしいです。今の図書館でも工夫次第で実現できることがたくさんありました。高校生の皆さんがここまで考えている、ということを知れたのではないでしょうか。
・また、みなさんは図書館のことをよく知っていて、普段から利用している、ということが伝わってきました。
・みなさんの力を借していただかないと図書館はよくならないと痛感しました。それほどみなさんの発表は素晴らしかったです。
・「レベルの高い司書」という指摘がありましたが、「隣のまちにはレベルの高い司書がいるのに花巻にはいないのか?」と言われないようにしたいですね。みなさんが誇りに思える図書館になればいいと思います。
・「書庫に行きやすい」ということは、今の図書館でもすぐにできること。ぜひ実現してほしいです。
・これからもみなさんの声を図書館に届けてください。施設だけ新しくても使いづらい図書館になってしまわないよう、今後も力を借してください。

参加者のアンケートから

・1 回目より質の高い(色々な意見が出た)ワークショップとなりました。
・非現実的な考えも出し合って夢の図書館を考えることができた。
・自分たちの考えが反映されるようなワークショップだったと思う。色々な考え、視点があってとても勉強になったし、楽しかった!完成した新図書館に行くのが楽しみ

今後のとしょかんワークショップについて

20 代編・高校生編はこれで終了となりますが、8月23日(日)からは一般編がスタートします。今回は参加者がリラックスしてアイディアを出し合えるよう、世代を限定したワークショップでしたが、一般編では世代関係なく、今回参加した若い世代も含め、花巻市の新しい図書館について話し合います。

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